和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで飼育されているジャイアントパンダ4頭が、2025年6月28日に中国へ返還されることが決まりました。対象となるのは、24歳の「良浜（らうひん）」、8歳の「結浜（ゆいひん）」、6歳の「彩浜（さいひん）」、4歳の「楓浜（ふうひん）」の4頭です。良浜は同園で初めて誕生したパンダで、10頭の子どもを育てた母親としても知られています。高齢となったため、医療体制が整った中国で穏やかに過ごすことが望ましいと判断されました。その他の3頭は将来の繁殖に向けて、パートナーを探す目的で帰国することになります。


この発表を受け、多くのファンが別れを惜しんで園を訪れており、地元の観光にも大きな影響を与えています。6月27日には「歓送セレモニー」が予定されており、5月26日から6月27日までは「お見送り期間」として公開方法が変更されます。


アドベンチャーワールドはこれまでに17頭のパンダを育てており、国内最多の実績を持っています。今後のパンダ受け入れは未定ですが、園長は中国側と協議を続けていく意向を示しています。